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アスベスト含有建材の種類一覧|茨城県で見分ける5つの判定ポイント

茨城県内で築30〜40年の自社ビルや工場を保有されている経営者・施設管理者の方から、「どの建材にアスベストが含まれているのか、そもそも何から調べたらよいのか分からない」というご相談を多くいただきます。2026年度以降のアスベスト規制強化を控え、対応を先延ばしにできない状況になっていますが、建材の種類は多岐にわたり、危険度も一様ではありません。本記事では、アスベスト含有建材を「吹付け系」「断熱保温系」「ボード系」の3分類に整理し、それぞれの見分け方と茨城県内での事前調査の進め方を解説します。

アスベスト含有建材の分類と特性

アスベスト含有建材は吹付け系・断熱保温系・ボード系の3分類に大別されます。含有率0.1%以上が規制対象で、分類ごとに危険度と除去方法が異なります。

アスベスト(石綿)は、耐火性・断熱性・耐薬品性に優れた鉱物繊維として、1960年代から2006年頃まで日本の建築物に広く使われてきました。牛久市・龍ケ崎市・阿見町・土浦市を含む茨城県南部でも、この年代に建てられた工場・倉庫・オフィスビル・学校・公共施設の多くに、何らかの形でアスベスト含有建材が使用されている可能性があります。

建材は使用形態によって大きく3つに分類されます。第1に、耐火被覆や断熱を目的として天井・柱・梁に直接吹き付けた「吹付け系」。第2に、配管やタンク、ボイラー周りに巻き付けられた「断熱・保温系」。そして第3に、外壁・屋根・内装ボードとして成形加工された「ボード・スレート系」です。

この3分類は、含有率・飛散性・除去難度のいずれにおいても大きな差があります。特に重要なのは「飛散性」の違いで、労働安全衛生法の関連法規では飛散性の高さに応じてレベル1〜3の作業区分が設けられており、レベルごとに必要な養生・届出・作業員資格が異なります。

分類 代表的な建材 危険度 含有率目安
吹付け系 石綿吹付け・アスベスト断熱材吹付け 高(レベル1) 20〜80%
断熱保温系 配管保温材・ボイラー断熱材 中(レベル2) 5〜40%
ボード系 スレート板・けい酸カルシウム板 低(レベル3) 5〜30%

吹付け系建材の種類と使用箇所

吹付け系は、耐火被覆や結露防止・断熱を目的として、鉄骨造の建物の柱・梁・天井裏などに直接吹き付けた建材を指します。1960〜1980年代に多く用いられ、含有率が20〜80%と極めて高いのが特徴です。肺がん・中皮腫のリスクが最も高い建材群であり、粉じん飛散性が高いためレベル1の作業区分に該当します。工場・倉庫の鉄骨天井部分、機械室の梁部分などに多く見られ、外観は白〜灰白色の綿毛状であることが一般的です。

ボード・スレート系との危険度の差

同じアスベスト含有建材でも、吹付け系とボード系では危険度が大きく異なります。吹付け系は繊維がむき出しで固定されておらず、振動や気流だけでも粉じんが飛散します。一方、ボード系はセメントや樹脂で繊維が固化されているため、健全な状態であれば飛散リスクは低いとされています。ただし、リノベーション工事や解体時に破砕・切断・研磨が加わると、ボード系でも一気に飛散リスクが高まります。当社では、この「使用中は安全でも、工事時にリスクが顕在化する」という点を、施主様に丁寧にご説明することを大切にしています。まずは現状の建材を把握することが第一歩です。お問い合わせはこちらから、事前調査のご相談を承っております。

吹付けアスベスト|天井・柱・梁の建材種類と見分け方

吹付けアスベストは天井・柱・梁の耐火被覆で1960〜1980年代に多用された建材です。含有率20〜80%で危険度が最も高く、粉じん飛散リスクが深刻な点で他の建材と区別されます。

吹付けアスベストは、外観からの判定が非常に困難な建材です。「綿毛状」「ザラザラとした質感」「白〜灰白色」が典型的な特徴とされますが、後年の改修工事で塗装や仕上げ材で覆われているケースが多く、目視だけでは判別できないことがほとんどです。実務では、建物の築年数・用途・工法から含有可能性を推定し、疑わしい箇所からサンプルを採取して分析する流れが基本になります。

茨城県南部では、1970年代に工業団地整備が進んだ経緯もあり、この時期の工場・倉庫建築に吹付けアスベストが多用されている可能性があります。牛久市・龍ケ崎市・土浦市・阿見町エリアで築40年以上の鉄骨建屋を保有されている場合は、耐火被覆材の確認が最優先項目となります。

建材名 使用部位 製造時期 含有率
石綿吹付け材 天井・鉄骨柱 1960〜1978年 30〜80%
石綿含有ロックウール吹付け 梁・鉄骨裏面 1970〜1989年 1〜30%
石綿含有バーミキュライト 天井仕上げ 1970〜1980年代 1〜5%

石綿吹付け・断熱材吹付けの識別方法

白い綿毛状の吹付け材が見えた場合、石綿吹付けの可能性が典型的に高いとされます。しかし、同じような外観で非アスベスト系のロックウール吹付け(1980年以降製造)もあり、目視だけでの区別は専門家でも困難です。実務上は「疑わしきは含有ありとみなして扱う」が原則で、含有分析のためのサンプリングが唯一の確定手段となります。改修履歴が複数回ある建物では、上塗り塗料の下に吹付け層が隠れていることもあり、内部調査が必要になるケースもあります。

現場で見落としやすい吹付け箇所

吹付けアスベストは天井の目立つ場所だけでなく、鉄骨柱の裏面、配管貫通部の周辺、ダクト外側、エレベーターシャフト内部、機械室の梁上部など、点検時に視認しづらい箇所にも施工されているケースがあります。特に工場・倉庫の高天井エリアや、ビルの機械室・EPS(電気配管スペース)内部は、日常点検で確認しにくい構造になっているため、事前調査で見落とされがちです。改修工事の際に仕上げ材を撤去した段階で初めて含有建材が露出し、工程が大幅に遅れるトラブルにつながることもあります。当社の施工事例や対応内容については、業務内容・施工事例はこちらをご参照ください。

断熱・保温系建材|パイプ・配管・タンクの被覆種類

配管・タンク・ボイラーの断熱・保温材として1970〜1980年代に多用された建材群です。含有率5〜40%で、健全時のリスクは吹付けより低いものの、破損時の粉じん飛散リスクが懸念されます。

断熱・保温系のアスベスト建材は、蒸気配管・給湯管・冷媒配管の外周に巻き付ける「保温材」、ボイラーやタンクの外壁に施工する「断熱綿」、そして冷却設備に用いられた「保冷材」が主な形態です。これらは飛散性の観点で「レベル2作業」に分類され、吹付けアスベストほどではないものの、劣化・破損時には有意な粉じん飛散リスクを伴います。

茨城県内の食品工場・化学プラント・病院・大型ビルなどでは、蒸気配管や冷水配管が長距離にわたって配置されているケースがあり、その保温材にアスベストが含まれている可能性は決して低くありません。とりわけ配管の継手部分・バルブ周りは補修が繰り返されているため、複数年代の建材が混在していることも多く、部分的なサンプリングだけでは全容がつかめないこともあります。

パイプ保温材・配管断熱材の分類

保温材の形態は主に「綿状(いわゆる石綿クロス巻き)」と「板状(石綿保温板)」に分かれます。綿状のものは配管に直接巻き付けられ、上から布テープや金属バンドで固定されているのが一般的です。板状のものは平面部分や大口径配管の外周に用いられました。含有率は吹付けよりも低い5〜40%程度とされていますが、経年劣化で表面が剥がれてきた保温材は、触れただけでも繊維が飛散する状態になっている場合があります。改修工事や配管更新の際は、必ず事前の建材調査を行うことが安全確保の前提です。

ボイラー・冷却塔周りの被覆チェック

工場やビルのボイラー室・機械室は、日常の点検エリアから外れがちで、含有建材のチェック漏れが起こりやすい場所です。ボイラーそのものの外装断熱、蒸気ヘッダー周りの保温、冷却塔の配管カバーなど、複数の設備に断熱材が使われています。設備更新のタイミングで既設機器を撤去する際、それまで隠れていた含有建材が露出し、想定外の除去工事が必要になるケースがあります。牛久市・土浦市エリアの工場様からも、機械更新の見積もり段階でこの点をご相談いただくことが増えています。設備更新計画と含有建材調査は同時進行で進めることが、工程遅延を防ぐ現実的な対応策です。

ボード・スレート・タイル系建材|外壁・屋根・内装の一覧

スレート屋根板・けい酸カルシウム板・石綿セメント管など、外壁・屋根・内装に使われた建材群です。含有率5〜30%で飛散性が比較的低いのが特徴ですが、破砕・切断時にはリスクが上昇します。

ボード・スレート系は、アスベスト含有建材の中で最も広範囲に使用されてきた分類です。屋根材の「石綿スレート板(波板・平板)」、外壁材の「石綿セメント板」、内装の「けい酸カルシウム板」、床材の「ビニル床タイル(P-タイル)」、配管の「石綿セメント管」など、部材の種類は多岐にわたります。含有率は5〜30%程度で、繊維がセメントや樹脂で固化されているため、健全な状態では飛散リスクが低い「レベル3作業」に分類されます。

ただし、飛散リスクが低いことは「無害」を意味しません。屋根スレートは築35年を超えると経年劣化でひび割れや欠落が発生し、雨漏りが進行すると素材が脆化して粉じん化しやすくなります。また、改修・解体工事で切断・破砕・研磨する場合は、飛散防止措置が法令で義務付けられています。

建材種類 使用箇所 含有率 飛散リスク
石綿スレート板 屋根・外壁 10〜30% 低(工事時中)
けい酸カルシウム板 内装・軒天 5〜15%
ビニル床タイル 床仕上げ 5〜10%

スレート屋根・外壁材の劣化と危険度

石綿スレート板は、コストパフォーマンスと耐火性の高さから、1970年代以降の工場・倉庫・住宅の屋根材として大量に使われてきました。茨城県内の工業団地や物流拠点でも、波形スレート屋根の建物を数多く見かけます。築35年を超えた建物では、ひび割れ・欠落・変色・苔付着といった劣化症状が現れ、放置すると屋根材そのものが崩壊してアスベスト繊維を含む粉じんが周辺に飛散する可能性があります。屋根改修や葺き替え工事の際は、飛散防止措置を講じたうえでの撤去作業が法令で求められます。

けい酸カルシウム板・床タイルの見分け方

けい酸カルシウム板は軽量で断熱性・耐火性に優れており、天井・軒天・水回りの内装下地として広く使われてきました。表面は白〜灰色の平板で、一見しただけでは石膏ボードと区別が難しい場合があります。1980年代以前に製造されたものは、けい酸カルシウム板2種としてアスベストを含有している可能性が示されています。ビニル床タイル(P-タイル)は、300mm角の硬質タイルで、事務所・学校・商業施設の床材として普及しました。リノベーション時の剥がし作業や切断作業で繊維が飛散する可能性があるため、事前の分析が必須です。

茨城県の事前調査チェックリスト|建材診断で確認すべき5項目

茨城県の事前調査では、築年数・部位・外観から含有可能性を判定し、疑わしい箇所から複数サンプルを採取して分析します。含有率0.1%以上で除去義務が生じる規制体系です。

2026年度以降、大気汚染防止法および石綿障害予防規則の改正により、一定規模以上の解体・改修工事では事前調査結果の報告が電子システムを通じて義務付けられています。牛久市・龍ケ崎市・阿見町・土浦市を含む茨城県内で建物を保有・管理される事業者様は、解体・改修計画の有無に関わらず、まずは建物内のアスベスト含有建材の存在状況を把握しておくことが、リスク管理の観点で重要になっています。

事前調査は、単にサンプルを取って分析するだけの作業ではありません。建物の設計図書・改修履歴・使用実態を踏まえたうえで、含有可能性の高い部位を優先的に絞り込み、効率的にサンプリングを進めることが求められます。以下のチェックリストは、事前調査の初動段階で確認すべき5項目を整理したものです。

確認項目 チェック対象 判定の目安
建物築年 1960〜2006年建築 高い場合は全部位調査
構造・用途 鉄骨造・工場・倉庫 吹付け材の確認優先
改修履歴 設備更新・内装改修の回数 多い場合は複数年代混在
外観特徴 綿毛状・白粉・剥がれ サンプリング候補

建物築年・部位・外観から含有可能性を絞る

1960〜2006年に建築された建物は、含有建材が使われている可能性が相対的に高いとされています。特に1970〜1989年の鉄骨造建築は、吹付け耐火被覆・配管保温材・屋根スレートの全てにアスベストが使われている可能性があり、全部位調査が推奨されます。初動確認では、天井裏・鉄骨柱周り・機械室・屋根裏・配管シャフトの5箇所を優先的に目視点検します。「白い綿毛状の吹付け」「ザラザラした灰色ボード」「経年劣化した波型スレート」は典型的な含有可能性のサインです。

サンプリング・分析の実務と含有率判定

目視で疑わしいと判定した箇所からは、複数地点で少量ずつサンプルを採取します。1つの部材でも施工時期や補修履歴によって含有状況が異なるため、代表点1箇所だけの採取では不十分になることがあります。採取したサンプルは分析機関に送付し、偏光顕微鏡法(JIS A 1481)による繊維識別と含有率の定量分析を行います。含有率0.1%以上で「石綿含有建材」と判定され、除去または封じ込め・囲い込みの措置と、労働基準監督署への届出が義務付けられます。当社では、茨城県内の建物調査から届出・除去工事までを一貫してサポートしております。事前調査のご相談はお問い合わせはこちらから、施工実績の詳細は業務内容・施工事例はこちらからご確認いただけます。

よくある質問(FAQ)

Q. 見た目で石綿が含まれているか判定できますか?

目視のみでの判定は困難です。白い綿毛状は典型ですが、非含有のロックウール吹付けと外観が酷似しています。含有分析のためのサンプリングが唯一の確定手段で、推測による判断は違法除去のリスクにつながります。

Q. 築20年のビルでも含有の可能性はありますか?

可能性はあります。2006年以前製造の建材が対象で、使用時期はメーカー・製品ごとに異なります。設計図書・施工時期・部材名から判定し、疑わしい場合はサンプリング分析で確認する流れになります。

Q. 除去の法定期限はどうなっていますか?

段階的な規制強化が続いており、事前調査結果の報告義務も拡大されています。最新の法定期限・届出制度は、茨城県庁および所轄労働基準監督署の公式サイトでご確認ください。

この記事を書いた理由

著者 – 株式会社Suncrew

茨城県内で建物を保有・管理される経営者・施設管理者の皆様から、「この部材はアスベストが含まれているのか、危険度はどのくらいか」というご相談をよくいただきます。建材の種類・特性・見分け方を整理することで、対応の第一歩をお手伝いしたいと考えました。

アスベスト含有建材は種類も使用箇所も多岐にわたり、優先順位を見誤ると対応が後手に回ってしまいます。この記事が、事前調査の初動判断の一助となれば幸いです。

会社概要・アクセスはこちらからご確認ください。

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